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(4)スピリチュアルへの批判――”実験”の結論を出すための因子の検討不足

2013年01月06日

第二に、前述のシャンプー“実験”においては、シャンプーしか使っていないですが、通常シャンプーはリンスと対で使うので(当時は現在ほど保湿力の高いシャンプーがあまりなく、リンスなしでは髪がきしむので、 20代の皮脂たっぷりの人も含めてシャンプーのみで済ませる人は少なかったと思います)、シャンプー後リンスも使った形でないと実用的意味さがないのではないか、ということです。


リンス(現代ではリンスよりも、より保湿力の強いコンディショナーという名称のものが、出回って入るものの大半のようですが)のもともとの作用は、シャンプー(アルカリ性)で滑りの悪くなった髪をリンスの酸性で中和し、洗い上がりを「すべすべ、しっとり」にする、というものです。


したがってシャンプーとリンスを続けて使うことで、例えばこれらの成分の一部が反応して残留物の科学的性質が変化する、ということはないのか、もしあるならシャンプーのみ使用時と人体や環境への影響に違いはあるのか、なども調べなくてはならないはずですが、そうした点への言及もありませんでした。

書いた人 浜野ゆり : 2013年01月06日 18:38