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(31)「適度」なスピリチュアル生活――占いについて12:同じ星座なのに性格がなぜ違う?

2012年12月26日

⑤占星術と、たとえばミネソタ多面人格目録(第二次大戦中にミネソタ大学で考案された質問紙法による性格検査)のような心理テストに相関のあることが示されていない。


十二星座占いなどの、少数のパターン分けされた「占いもどき」をイメージするから、このような発想が出てくるのでしょう。


本当の占いは前述のように個人鑑定なので、「(太陽星座が)○○座」だからといって何か共通の性格特性など出ません。


前述『占星術のシクミがわかる本』の中では、以下の例も載っています。


なお、文中の「サイン」とは、通常の会話でいわれるところの「星座」に対する、占星術用語です。


(質問)
私は双子座ですが、ちっともプレイガールではありません。いつプレイガールに変身するのでしょうか。


(回答)
太陽星座占いでは「双子座は軽くてプレイガール」「獅子座は自己中心的でわがまま」「山羊座は地味でしっかり者」といったようなイメージを語ります。


これは、そのサインの特徴ある一面を表したもので、決して嘘というわけではありません。


けれども、すでに説明したとおり、太陽は10天体のうちのひとつであり、太陽のサインだけで個人の性格を決めることはできません。


太陽が獅子座で、金星が双子座で、土星が山羊座という人だっています。


その場合、わがままなところもあり、軽いところもあり、まじめでしっかりしたところもあり、シチュエーションしだいでどれかの面が出やすかったり、使い分けしているでしょう。


占星術では、10個の天体が10個の「私」を物語っていますが、このほうがより現実の人間の実情に近いのです。(中略)


さらに、ひとつのサインに限ったとしても、太陽星座占いで述べられているほどに狭いキャラクターではなく、いろいろな面を持ちあわせています。


「勤勉・がんばり」の山羊座には、地味で堅い人もいますが、戦闘的で激しい人も、何も考えない、のうてんきな人もたくさんいます。


「話術・やすうけあい」の双子座にはプレイガールもいますが、クラい、オタッキーな人もいます。


「顕示・派手なこと」の獅子座にはわがままな人もいますが、踏まれても笑っている奉仕的な人もいます。


具体的な人物の行動面を見ただけでは、なぜそれが同じ山羊座の行動であり、同じ双子座の性格なのかがわかりません。
(17-18ページ)

書いた人 浜野ゆり : 2012年12月26日 20:06