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(20)「適度」なスピリチュアル生活――占いについて

2012年11月27日

途中で別テーマの記事が入りましたが、本日はまた「スピリチュアルと理性」シリーズに戻ります。


さて、ここで扱うべきもう一つの話題、それは「占い」についてです。


日本の占いは大部分、「占い」の名称にとうてい及ばない、「占いもどき」が市場の9割以上をしめており、その惨状は目を覆うばかりです。


例えば風水と四柱推命は中国が発祥で、韓国と台湾でも盛んであるが、こうした東洋系占いでさえ、欧米の方がきちんとした教科書が発行され、中にはネットを使った、かなり詳しい通信教育さえあります。


それに比べて日本では占いというと、朝の情報番組のコーナーで流される「今日のさそり座のあなたの運勢は」といったものや、雑誌の巻末にある「今月の十二星座の運勢」を意味していると思っている人がほとんどです。


これらは全て「もどき」に過ぎません。


したがって「当たらない」とか「誰にでも部分的には当てはまるような書き方をしているに過ぎない」という批判も、
そして「自分に都合の良いところだけ覚えておき、あとは忘れるのが良い、その方が精神衛生上良いし、どのみち正確なものではないのだから」という「活用法」も、
そもそも「もどき」と本当の「占い」の区別のつかない人たちによる言い分なので、話にならないのです。


これはこの後の章でもお話しする予定ですが、様々なスピリチュアル批判本の論旨が、かなりの部分スピリチュアリズムへの中途半端な理解および誤解に基づいてなされているために的外れなのと、とても似ている状況です。


占いについて本章では、「本物の占い」と「占いもどき」の違いと見分け方、活用の仕方を述べ、追記の別章では更に一歩踏み込んだ占いの考え方や、人生への応用法の紹介をしたいと思います。

書いた人 浜野ゆり : 2012年11月27日 06:13