« うつ病防止には、テレビを消して寝よう | トップページへ | (18)「適度」なスピリチュアル生活 »

(17)「適度」なスピリチュアル生活

2012年11月13日

そして、自分の心を明るく穏やかに安定させ、正しい選択をできるようになるための、3つ目のコツが
( 3)お金に対する意識を自覚する
です。


これは大きなテーマなので、後の章(スピリチュアル批判に対する反論)で詳しく述べたいと思います。


さて、自分の心の安定がいかに人生を実際に左右するかを理解していただけたら、毎日の生活の中でどのように無理なく、楽しく「瞑想」を実践するか、いくつか提案したいと思います。
前述したように、瞑想は一旦習得すると、すばらしいストレス対処法となり、直感が冴え、自律神経を安定させ健康も良い状態で維持しやすくなるなど、多くの現実的メリットを伴います。
ですから皆さんにもぜひ手に入れて欲しいスキルです。


人の意識は、放っておくと、際限なく様々なことをランダムに考え続けるという性質を持ちます。
心配事や後悔などがあればそのことを、特に何もストレスがないときでも今後の計画を考えたり、周囲のちょっとした音などの刺激で、そこから連想されることをつらつらと、いつまでも無目的に考え続けてしまいます。


瞑想を始めるとき、最初に人が気づくことが、自分が普段いかにあれこれ無統制に考え続けているものかということであり、それを上手にコントロールすることが最も基本となる技術です。


とはいえ、「では何も考えないようにしよう」としても、それは非常に困難です。
一般に、「無」思考状態を、たとえ数分であっても入手できるのは相当に訓練を積んで初めて可能なものであり、初心者はまず、「無統制の思考の代わりに意識を集中する対象」を定める、ということから慣れる必要があります。


伝統的な瞑想法の手法では、注意集中の対象はしばしば、自分の呼吸を使います。
最も初歩的なのは「呼吸法を数える」というもので、「吸う、吐く」を一セットと数え、いくつまで数え続けられるかをみるものです。
特に最初のうちは、良くても百いくかいかないうちに、気づくと無関係な雑念に気をそらされ、数えることをすっかり忘れていた、としばらくして気づくことも多いでしょう。


飽きてきたら数え方もバリエーションをつけて良く、たとえば呼吸四セットまで数えたらまた「ひとーつ」と数えるなどの方法があります。


さらに、数ではなく今度は呼吸に伴う身体感覚に集中する方法もあります。
呼吸が出入りするのを、どこで感じるか(鼻孔を意識しやすい人と、喉つまり気管、あるいは胸つまり肺の広がりや収縮としてより意識しやすい人がいます)、呼吸時には胸やおなかだけでなく、例えば息を吸った時には肩や腕まで動きが伝わっているかどうかなど、注意を向ける身体の範囲を広げるといった応用もあります。

書いた人 浜野ゆり : 2012年11月13日 07:16