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(4)人生の基本価値観を求めて――西洋医学v.s.精神世界

2012年09月24日

そうした心理学や哲学書、既存宗教・新興宗教・精神世界の本で「これだ!」といった価値観を探し出せた人は、その方向に沿って生きていけば良いのです。


しかし、大半の人は全てフィットするというわけにはいかないのではないでしょうか。
大概は、「この点はなるほどと思うが、ここは受け入れられない」というものが存在していることが多いでしょう。
なので、多くの書籍等から知識を得つつ、自分に最適な形になるように取り入れた「オリジナルブレンド」すなわち折衷案を作る必要があります。


そのための参考となるような道案内をこれからしていこうと考えていますが、私自身も哲学や宗教に特に明るいわけではなく、その方面では知識の未熟な面も多々あると思いますので、何かお気づきの点があればご指摘いただければと思います。


ではまず、なぜ私が精神科医でありながら一般的に「怪しい」といわれるスピリチュアル系に関心を持つようになったかなど、経緯をざっと述べたいと思います。


私はもともとは、全くの「左脳型人間」、すなわち「論理的に考えて納得できないことは信じない」という立場で医学生および意思時代の最初の10年間を過ごしてきました。
しかし一方で、西洋医学だけはなかなかよくなりきらない患者さんへの治療法を探るうちに漢方や鍼灸に興味を持ち始め、少しずつ研究会などにも顔を出すようになりました。


漢方や鍼灸では患者さんの病状を読むためには本人の体質、ひいては「気」を読むというスタンスが求められるため、そこからの関連で気功やレイキ、催眠療法も勉強するようになりました。
一時は趣味が高じて本格的に占いを学んでいたこともあります。


現在は占い鑑定は行っていませんが、占いの技術を上げるために必須の「直観力」「イメージ力」といった、いわゆる右脳的能力を結果として人生でほぼ初めて系統的に鍛える時期を持つことができ、それが後にレイキや催眠療法など、患者さんの状態を直感的に読む必要があるセラピーを行う上で、大いに助けになったものです。


このように西洋医学(合理的・理性的)と精神世界(直感的・感覚的)の両者を使ってみて、自分や家族、そして患者さんをはじめ多くの人に実用的に役立つ取り入れ方を、この15年近く試行錯誤し、現在、生活や仕事上で大いに活用しています。
今や毎日の瞑想は一番のストレスマネージメント法ですし、15年前よりも容易に正しい選択を行うことができ、結果として自分の望むものがスムースに手に入ることが増えました。


この後述べるのは、あくまでも私個人がいろいろと試行錯誤する中で得た結論であり、読者の方々が(結論は私とはまた全く別のものになるにしろ)ご自身で考え、判断し、納得できる人生指針を作り上げるための参考情報を提供するためのものです。

書いた人 浜野ゆり : 2012年09月24日 07:06