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開運法は自営業者にこそ
2011年09月08日
このブログのリンクページにも載せている風水師の黒門先生は、数年前に民放テレビで、つぶれそうなお店を再生させたり、どうしてもつきあう人と出会えない40代男性を出会いパーティで人気ナンバー1にしたりと、一見魔法のような結果を出す東洋占いの第一人者ですが、鑑定結果は、実際にはきちんとした理論と、多くの実例経験を経て身につけた技術の賜物です。
その黒門先生のことを描いたのが、これまで2冊出版されている「マンガ 風水師 黒門」。
上述の、テレビ放映された事例も含めて載っていますが、2巻目はその第一弟子、鈴木星翔氏の鑑定の様子も載せています。
この先生に限らずですが、占いで何を求めるかということに関して、大事な指摘がなされているので、ご紹介します。
誰でも「より多くの収入を、より高い地位を、より信頼できる良い人間関係をほしい」と思うことでしょう。
しかし、例えば収入だと、ただで降って湧いてくるお金などないわけで、何がしかの原因があって収入となるわけです。
で、普通は、収入を増やそうとしたら、その分より長時間働くとか、プラスアルファの種類の仕事を並行して行うとかの、仕事の負荷も増えることになります。
多くの人がサラリーパーソン(時給や月給で、収入額が計算される)である以上、そうした人々が「財運アップの開運法」を行うとどうなるかというと、仕事量が増えたり、責任が増したり、残業が増えるというのが最も一般的です。
「風水師 黒門2」には、以下のように書いてあります。
「サラリーマンの方は給料が決まってますので、風水では仕事運・財運の処方をしてもかえって忙しくなるだけで家にも帰れなくなる状況を作ってしまいます。
仮に処方させていただくとしても、健康運や人間関係をアップさせる処方をご提案させていただいております。」
鈴木氏自身、かつてはギョーザの卸業をしており、その売上げアップのために自ら会社への風水処方をしたものの、まだ当時は未熟でわずかに方位の計算を間違え、吉凶正反対の処方をしてしまい、その日を境に取引先からのクレームが続発、多くの相手から取引中止を宣告され売上げ4割減、借りていた店舗を手放さなくてはならなくなったという、苦い経験があります。
しかし薬や刃物と同じで、力が強い道具ほど、扱いが難しいもの。
ようやく別の土地で出直した鈴木氏は、今度は正しい処方を行い、その結果売り上げは右肩上がりに成長したとのことです。
こうした経験を自身が体験しているため、占い鑑定を依頼してきたクライアントに処方結果を持って会いに行く日には、現在も気が重いそうです。
鑑定では毎回、「本当にこの処方で良いだろうな。万一間違っていたら、あの家族は(路頭に迷うことに)・・・」などと、想像を絶するプレッシャーがかかるので、不安と憂鬱気分をはねのけて家を出るまでが大変だとか。
もちろん、黒門先生と共に、「正しい風水を皆に知ってもらい、より良い人生を選べるようにしてもらいたい」という目標に向かって日々やりがいをもって仕事をしておられるわけですが、どんなに自分が望み「天職」と思って就いた仕事でも、必ずそれなりのストレスもついて回ることが、こうしたことからもよくわかります。
書いた人 浜野ゆり : 2011年09月08日 19:37