« 数字は苦手 | トップページへ | オニオンブレッド »
風邪と入浴法
2008年02月08日
野口晴哉(のぐち・はるちか)氏の『風邪の効用』は毎年冬になると手に取りたくなる本です。
とかく西洋医学的視点では「ウイルスに感染してしまった、災いだ、一刻も早く退治せねば」という考えになりがちです。
しかし人の身体システムの全体性を重んじる代替療法の見方では、風邪による発熱や痛みとして現れる炎症反応によって、それまでの本人の生活習慣で溜め込んでしまった「悪いもの」を放出する一種の「毒出し反応」なので、無理に症状を抑えつけず、毒出しプロセスをスムースに経過させることに重点を置いています。
もちろん肺炎や脳炎など重症化しないように気をつける必要はありますし、万一そうなってしまったら抗生物質や抗ウイルス剤も使わなくてはなりません。
しかし日常的な「風邪ひいた」というレベルの繰り返しは、必ずしも忌み嫌うべきものではなく、「今自分の身体が毒出ししてくれている、がんばってるなあ」と思えば、うっとうしい痛みやだるさも、多少とも耐えやすくなるものです。
一昨年は風邪を引いてしまった相棒に足湯(くるぶしから先)と脚湯(膝から下)を、去年は自分の風邪に伴なう頭痛に温めたタオルを小さくたたんでうなじに当てるというピンポイントホットタオル法を実行し、それぞれに効果を感じました。
この冬のマイブームはやはりこの本に書いてある手法の一つで、いわば「湯上り脚湯法」とでもいえるです。
具体的には、入浴して最後に湯船に浸かった後、バスタオルで身体を拭く時に、再び湯船に立ったまま入るというものです。
頭や上半身を拭いている1分ほどの間、脚はなお お湯の中にあり、温められ続けます。
その後湯船から出て腰から下を拭きますが、このほんの1-2分の差で、お風呂から出た後の冷め方が緩やかになる印象です。
我が家のバスルームは床がタイル張りで、冬は洗い場に下ろした足が冷たかったのですが、数年前あるアロマセラピストに、身体を洗っている間は洗面器に張ったお湯に足を浸けておくと冷えませんよといわれ、納得。
以来、気温が冷えてくるとこの足湯を使うようになっていましたが、「湯上り脚湯法」はそれに更にプラスアルファしたものといえます。
節分の日に都心も積もるほどの降雪、そして6日の朝も細かい雪が降っていました。
寒いのはきついですが、これでもやっと平年並みだそうですし、ぎゅーんと冷える時期がないと桜の開花もまともに進まないとのことなので、せめて身体をポカポカに温めて、この季節を乗り切りたいものですね。
書いた人 浜野ゆり : 2008年02月08日 06:05
この記事へのコメント
おお母さん
「湯上り脚湯法」早速の実行をありがとうございます。
やはり足元を温めるのは、とても気持ちの良いものですね。
それにしてもご家族の誰も今年風邪をひかないというのはすごいですね!
感染症やアレルギー性疾患、そしてがんにも、その発症や進行に精神状態が大きく関わっていることが知られてきています。
精神状態が自律神経を介して免疫細胞や内分泌(ホルモン)細胞の活性を左右するんですね。
人の心は、大きな力を秘めています。
書いた人 浜野ゆり : 2008年02月12日 16:35
こんばんは。
さっそく「湯上り脚湯法」やってみました。
やってみてから「あら、前に自分でこんなことやっていたことあるな~」って思いました。効能とか考えずに石油を切らして入ってしまったときなど無意識に効率よいことをやっていたんですね。納得です。
今年この寒い冬。我が家では風邪を誰一人ひきません。
毎年毎年風邪の問屋さんと近所の方に言われていたのにです。
なぜか?
抗がん治療を受けていて白血球が下がってしまう状態の者が家族にいるため風邪は厳禁とみんなが一丸となって生活しているからです。
「意識する」というすごいことにまた出会った感じです。
「感謝」「プラス思考」「意識する」「あきらめない」
癌という肉体の病気、統合失調症という精神的な病気どちらにもすごい効果を発揮しています。
書いた人 おお母 : 2008年02月10日 23:55