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流れに乗るタイミングと方向性

2007年07月28日

間もなく、選挙投票日ですね。

先日、クリニックへでかける前で身支度中、某政党の選挙活動人(20代男性2人組)が玄関ベルを鳴らしました。
私としては、アポなしの訪問者へは(宅配便、郵便局員などを除き)会わないことにしているのと、ましてや出勤直前の一番忙しい時に来たので、ドア越しに答えて引き取ってもらいました。
その日も、あと1-2時間前だったらそれほど急いだ対応にもならずに済んだでしょうが、このように間(ま)の悪い人っていますよね。
「この最悪なタイミングでさえなければ…」というような。


例えば仕事中でも、忙しさの段階があって、以前の職場でのある訪問者も、1週間の中の「この曜日のこの1時間だけはダメ」という時に来てしまったということがあります。
私がまだ研修医1年目で内科を回っていた時期の受け持ち患者さんで、無事退院して最初の外来日に受診後(外来担当医は私の先輩)、病棟にも立ち寄ってくださったのですが、その曜日と時間帯は1週間で最もバタついている時なのでした。
せっかく元気な顔を見せてくださった患者さんと5-6分でもお話しできたらと思ったのですが、実際には残念ながら1-2分の立ち話が精一杯でした。


このように訪問を受ける側も残念な場合もありますが(それでいまだにこの件を覚えています)、やはり多いのは「タイミング最悪でうっとうしい」場合ですね。
冒頭の選挙活動員もそうですが、その他生協、保険、宗教関係まで、勧誘訪問はもともと嫌がられがちなものですが、それがこちらの取り込み中の時だと「絶対そこからは買わない!」などど、感情的になってしまうことがあります。


これは自分が逆に誰かにコンタクトを取ろうとする場合にもいえるのですが、何度電話やメールをしても話中とか応答がないといった場合、運勢論の観点からいうと、2つの可能性があります。


1.今はその人に連絡すべきタイミングではない
2.その人は自分が連絡すべき相手ではない


1.の場合、自分がまだその人と交流するに足る段階に来ていない(知識、経験、意思、考え方の面で)か、相手方の理由(忙しい、不機嫌など)のため、コンタクトがストップさせられていると考えます。

2.の場合。
これまで連絡を取ろうとしたが取れなかったという体験を思い出して、結局もっと良い相手がその後見つかったり、自分の考えが変わってもともとの相手に興味を失った、などということはなかったでしょうか?
つまり進む「方向」「対象」が適切なものではなかったのです。


本当に自分がするべきこと、進むべき方向に向かっている時には、トントン拍子に望む方へ物事が流れていきます。
ある時点では「これがベスト」と思って行動しても、翌日には思いもよらない情報や人との出会いがあって、昨日とは違う選択肢が現れることも、稀ではありません。
だから何かをしようと何回かトライしたのに上手く進まず、何かと妨害が出る場合、1.か2.いずれかの理由で止められていることを理解し、無理にごり押ししない方が良いのです。
無理に推し進めて進むこともありますが、労多い割には得られるものが少なく、かつ短期間の後にその作業が無駄だったと判明するようなこと(環境からの急な変更や中止など)が起こることが多いのです。


よく「自分はこのところ不運続きだ」と嘆く人がいますが、そうした人は顕在意識(自我)レベルで「こうしたい、こうすべきだ」という思いが強く、最初の妨害の兆候が来ても無視して強引に進めようとする傾向が強いものです。
しかし身の回りの物事の進み方に注意を向け「どうも今はこの方向ではないらしい」と立ち止まり、自分が真にやりたいことが何かを感じながら「待つ」ことができれば、より容易にそして楽しく、物事を進めていくことができます。
これがいわゆる「流れに乗る」ことなのです。

書いた人 浜野ゆり : 2007年07月28日 08:01