2.代替療法
2007年06月18日
(1) ヒプノセラピー(催眠療法)
『ヒプノセラピー』 ジャネット・フリッカー他著、産調出版
文庫本サイズながら、ヒプノセラピーの歴史、施術中どのようになるか、どのような症状に役立つかといった内容がかなり詳しく、それでいて全くの初心者にもわかりやすく書いてあり、お勧め。美しいカラー写真も豊富。
『あなたにもできるヒプノセラピー』A.M.クラズナー、VOICE
『あなたの人生を変える催眠療法』リンダ・ローズ、雷韻出版
『無意識を活かす現代心理療法の実践と展開――メタファー、リソース、トランス』 吉本雄史他、星和書店
『最新心理療法 EMDR、催眠、イメージ法、TFTの臨床例』マギー・フィリップス、春秋社
『ミルトン・エリクソンの催眠療法入門 ――解決志向アプローチ』 W.H.オハンロン、金剛出版
『ヒプノトラベル』 榊めぐみ、朝日ソノラマコミックス
催眠療法の現場を、かなり忠実に描いています(実際の治療はもっと地味で、症状改善に時間がかかることが多いですが・・・)。意識と無意識のしくみ、暗示やイメージをどのように使うかといった説明もわかりやすく、「催眠療法とはどんなものか」の感じを理解するのに良い本(マンガ)です。
(2) 夢分析
『昨夜見た夢から「あなた」がわかる夢分析』宝島文庫
精神科医(浜野)、臨床心理士の先生など数人で分担した内容の本。
浜野の担当部分は「身近な夢10ケース」「夢日記のつけ方」などの頁です。
『プロカウンセラーの夢分析』東山紘久、創元社
『夢学 創造的な夢の見方と活用法』パトリシア・ガーフィールド、白揚社
『夢の引き金解読ワークブック』ロバート・ラングス、誠信書房
『コンシャス・ドリーミング』ロバート・モス、VOICE
『第二の視力』ジュディス・オルロフ、VOICE
原作出版は1996年。現役精神科医が、自らをサイキックと発表した初の自伝で、当時米国でセンセーションとなりました。この中で著者は夢の活用法、透視、予知などについても言及しています。
(3) 絵画療法・色彩心理
『心を探る色彩マップ――Color Life Symbol――』松村潔 飯塚書店
…画期的絵画療法である「ライフシンボル(旧・ライフシール)」の技法のうち、色要素だけを取り出して簡便化したものに松村氏は最近力を入れておられますが、その基本解説書がこちら。簡易版でもかなりはっきりと、作品の製作者の現状が映し出されることがわかります。
『答えは子どもの絵の中に』末永蒼生、講談社
『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生、PHP
…長年子供のための絵画療法教室を開いてきた著者が、絵に表れる色彩表現の基本的意味を解説した入門書。
(4) レイキ、ハンドヒーリング
『レイキ』 (アン・チャーリッシュ他、産調出版)
文庫本サイズながら、レイキの歴史、施術中どのようになるか、どのような症状に役立つかといった内容がかなり詳しく、それでいて全くの初心者にもわかりやすく書いてあり、お勧め。美しいカラー写真も豊富。
『レイキを活かす』タンマヤ・ホナヴォグト、産調出版
『セラピューティック・タッチ』『ヒーリングパワー 独習セラピューティック・タッチ』いずれもドロレス・クリーガー、春秋社
(5) アロマセラピーなど
『医師がすすめるアロマセラピー』川端一永、マキノ出版
…著者は自らの医院でアロマを使った治療を行ない、数年前から「日本アロマセラピー学会」を設立・運営している。単なるムードやファッションではなく、実際に化学的に有効なアロマセラピーの方法をわかりやすく解説した本。
『バッチの花療法 その理論と実際』メヒトヒルト・シェファー、フレグランスジャーナル社
(6) 心と身体の関わり
『脳に効く栄養』 マイケル・レッサー、中央アート出版
ブックレビュー→「脳に効く栄養――食べ物は感情を左右する」(2005年9月28日日誌)
『診たて違いの心の病』 溝口徹、第三文明社
上述 『脳に効く~』 の著者レッサー氏やその先輩のホッファー氏らによる分子整合栄養医学の流れをくみ、更に詳細な血液検査という客観データに基づきつつ、わが国での栄養療法を1997年から実施、新宿で国内初の栄養療法専門クリニックを開業された、溝口先生の3冊目の著書。中でも需要の多い精神疾患の豊富な事例とその治療法を読むことができます。精神症状がいかに身体と密接に結びついて生じるか、毎日の食事がいかにダイレクトに精神状態を作るか。目からウロコの本です。
『こころと治癒力』ビル・モイヤーズ、草思社
…瞑想やリラクゼーション、グループで気持ちを表現する話し合いなどを実践することにより、実際に心臓病の再発を予防したり、癌の生存率を上げています。原書の出版は1993年。米国公共放送サービス(テレビ)で放映され、日本でもNHKテレビでシリーズ放映されました。
『癒す心、治る力』アンドルー・ワイル、角川文庫
…生活習慣を多角的に見直すことによって病気の予防と自発的治癒力を上げるための具体的方法を詳述。著者は西洋医であり同時にアメリカを代表する代替療法医です。一部のナチュラリストのようにヒステリックに西洋医学を否定するのではなく、現代医学と代替療法各々の得手不得手を知りその両者を上手に取り入れるにはどうすれば良いかを説いており、その冷静な論調に共感できます。
『なまけ者の3分間瞑想法』デイヴィッド・ハープ、創元社
…「瞑想=山寺で座禅」ではありません。普通の人が日常生活を送りながら、いつでもどこでも瞑想する方法、それによるリラックスをはじめとする「心のフィットネス効果」に、読者は驚くことでしょう。
書いた人 浜野ゆり : 2007年06月18日 19:44