« その他のライフシンボル | トップページへ | 簡易版ライフシンボル分析ソフト »

色彩心理分析の例

2005年07月25日

COLOR CUBES
カラー・キューブで色彩心理分析

ライフシールの分析技法のうち、色のみを用いた簡易版。
一見単純なようで、実は奥が深く、作成者の無意識的心理がこれだけでも結構はっきり表れます。
下は幾つかの具体例です。



30代前半、男性。
職場では穏やかで優しい言動をしている人。
勉強熱心で、日常の生活を快適に送りたいという願望があるが、実際の日々の生活の中では今いち楽しみごとが少ない状態だと読むと、本人、肯定します。
「何かオリジナルなことを作り出したい、思いつきたいと考えているのでは?」と私が問うと、「実は特許取得ができるような物をあれこれ考えるのが好きで、結構熱中する」とのことでした。



40代前半、男性。
製作した作品に対する感想は「バランスを取ろうと思って、このように作った」。
基本的には常識的で穏やかな人柄だが、ややお疲れ気味かという印象の作品。ただし個人的対人関係や楽しみごとの部分が濃いピンクなので、最近想い人でもできたのでは?
これに対して本人はニヤリと嬉しそうに笑い、うなずきましたが、詳しくは教えてもらえませんでした。



50代前半、男性。
色紙全部を並べて約30分迷った後、この構成に決定。
「職場など、対外的な場面では穏やかで常識的、理知的に振舞っているが、本当は特定の少数の人と仲良くつきあう性質。そして実は結構ナルシスティックなのでは」と私がいうと「そのとーり!結構自己愛が強いんだよねー」と笑っていました。



30代前半、女性。
作品に対する本人の感想は「きれいにできた!って思った。何気にバランスも取れているし」と満足そう。
周囲の人達と分け隔てなく仲良くしたい、強い意志や個性を発揮せず何となく皆とつながっていたい。割とにぎやかに誰とでも話している感じ。個人的な、身近な相手にも結構気を遣って対応しているのでは、と私がいうと、本人は「全然当たっていない!夫にも、好き勝手なこと言っているし~」といいますが、このやり取りを聞いていた周囲の同僚数人は「いや、当たってる!!今の分析、普段の君の状態、まんまじゃないか~」と指摘していました。
本人よりも周りの目にわかりやすい例のようでした。



40代前半、女性。
子育てなど家庭をしっかり維持しつつ、専門職の研修を兼ねた勤務中。理知的かつ暖かな人柄の人です。
この人も、色を決めるのに20分ほどかかっていました。「いろいろ試してみたけど、どうも濃い色は自分の感覚に合わないみたい」。
家族への深い愛情、家庭生活への関心の強さが絵に表れており、仕事上の人間関係へも、ビジネスと割り切るのではなく、感情面でもある程度満足いくような、仲良いつきあいを重視していること、専門知識の習得にもそれなりに熱意はあるがそれにまい進するというよりも日々の生活運営を円滑にした上での勉強にしたいのでは、と私が分析すると「そうそう、そんな感じですねー(笑)」とのことでした。



40代前半、男性。
製作にあたっては、グラデーションを重視したそうです。
この作品では、具体的で身近な生活を表す部分が寒色系なので、知識や思考優先で、あまり情緒的な感じではない。むしろ仕事など社会的関わりの方に引き付けられていると思われました(物静かで、職場でもあまり目立った感情表現はしない人ですが)。
ちなみにこの方、新婚さんなのですが・・・、割と淡々とした家庭運営をしていそうです。



30代前半、女性。
明るくて棘のない、しっかり者ですが、職場で中堅どころとなり、多忙な業務でへばり気味だと、以前から話しておられました。
職場でのがんばりがピンクやオレンジに表れていますが、個人的対人関係にかけるエネルギーはその分、消耗気味。
勉強ももっとしなくちゃと思いつつ、日々の生活で手一杯なのでは、と私がいうと「そうなんですよね~。パーティーの1つにも出かけたいところだけど、どこにそんな余裕があるんだって感じ」と苦笑していました。


以下は、カラーキューブソフトによる色彩心理分析です。

今回の分析では精神世界系に興味がある方が多かったようで、海王星部分をピンクに塗った人が数人おられました。



20代男性。現在仕事を休んでおられるとのことですが、自我を表す中心が赤色なので、エネルギーは満ちてきています。社会に入って行きたい気持ちもオレンジで表れていることが、それを支持します。
占星術や代替医療、ヒーリングがお好きだとのことですが、これがピンク部分に表れています。
ただ身近な対人関係を表す部分が紫色であり、この分野においてややぎくしゃくしがちであると思われます。



30代女性。今後の仕事の方向性を模索中とのことです。
このカラーキューブは全て寒色で、中心からの八方位が皆濃い青色なので、周りから距離を置きたい、感情面で関わりたくないという気持ちが表れています。しかし中心は水色なので、そうして距離を置いた結果、少しホッとしておられる現況を示しています。
もう少し経てば、再び外に向かって出て行こうとするエネルギーが戻ってくるでしょう。

(この分析への作者のコメント)
>ゆり先生
>早速のご返答ありがとうございます。
>あまりに的確な分析に感嘆しております。
>今回のこの内容は、もちろん先生のご経験あってのことだとは思いますが、
>私も非常にこの色彩心理分析を勉強したくなりました。
>先生・・・授業おやりになりませんか???お忙しいのを承知で進言してしまいます・・・
>いつかその日が来るのを楽しみにしています。



この女性は穏やかな気持ちで、毎日の生活の日常的な事も大切にしながら、落ち着いて過ごしておられるようです。
個人的な対人関係や趣味といった、楽しみごとに関しても、穏やかでフレンドリーな関係を保てていることでしょう。
むしろ職場の雰囲気や対人関係の方により愛着を持っておられるのではないかと思われます。
もしかすると現在、何かかなりマニアックなものを勉強・習得中かもしれません。それを使って「こうしたい!」というものがあるのではないかと見受けられます。

(この分析への作者のコメント)
>浜野様
>鑑定ありがとうございます。
>興味深く読ませていただきました。
>人の心というのはいろんな方法で
>読み取ることができるのですね。
>浜野様の鑑定通り、
>比較的穏やかな毎日をすごしています。
>私は静かに流れていく生活が好きなので
>いごごちがいいです。
>マニアックな勉強というと思い当たることは、
>もともと、占星術はじめ、精神世界には興味があり、
>勉強していますが、より、深い世界を見たくなってきています。
>たとえば、幽体離脱とかそういったもの、
>経験できるならやってみたい。
>という風に考えてときたま、試しています。



この女性は、ご家族のことでのご相談でした。
この色彩配置ですと、ご家族について、ご本人が考えておられる計画は、自分が心から「こうしたい!」と感じることではなく、「家族のため、ひいては自分のためにこうすることが良いのだ」と理性や理屈で考え、ご自分を納得させようとしているものなのではないかと思われました。



30代女性会社員。現在占いを勉強中で、将来仕事にしたいがどうかとのご質問です。
キューブを見ると、割とおっとりした優しいかただと思われ、現在の占いの勉強も楽しんで学んでおられることがわかります。
個人的な対人関係も穏やかでフレンドリーなものでしょうし、日常生活も、角を立てたり逸脱することなく、良識的に送っておられることと思われます。
ただ、少なくとも現時点では、占いを仕事にする、つまりそれでお金を稼ぐ、というには少々弱気で、その技術を武器に社会と関わるというほどの強い意志や積極性とはなっていません。
少なくとも当面は、占いを仕事にするにしてもアルバイトで、という形が良いでしょう。

(この分析への作者のコメント)

>診断、有難うございました。
>その通りです。占いの勉強は、去年の夏頃から始めたのですが、やればやるほど、奥が深く、まだまだ仕事には出来ないと今は感じてます。



40代前半、女性。この方は現在、何か成し遂げたい、あるいは何か「これ」といえるものを持ちたいと、考えておられるかもしれません。
恋愛や友人関係に求めるものが多く、そのぶん「濃い」関係を持とうとする傾向があ
るでしょう。ご自分の技術や勉強方面へも愛着や興味が強そうです。
ただ、やりがいを感じるような「何か」を手に入れたいと思う一方で、そのための強い意志や行動力を伴うところまでには至っていないようです。
社会的な関係(仕事をしておられれば職場)はかなり特殊な業種か、そこの人たちがかなり変わった人たちが多く、あまり「平均的」とか「平穏」といった雰囲気ではないと思われます。
この方ご自身は比較的常識的な方で、世間の考え方から外れたくないと思っておられるようです。今後も、あまり突飛なことをしようとは思われないでしょう。



「近未来の自分について知りたい」という、漠然とした問いで、しかもご本人に関する情報が皆無という悪条件下の依頼です(お名前から、おそらく女性であろうということがわかる程度)。
トップページにも書きましたように、カラーキューブでわかるのは基本的に「現在の依頼者の心理状態」であり、「今後どうなるか」「どうしたら良いか」を助言するには依頼者自身の状況説明や、何を求めての分析なのか明確にしなくてはなりません。
以上を踏まえた上で、この方の近未来を見てみました。

この方も現在何か手ごたえを感じるものを探しておられるかもしれませんが、自我を表す中心部の四方がピンクなので、これから何か実際に行動しようとか、目標設定をするなどの具体的なお考えはなさそうです。日々の生活も、個人的な対人関係または趣味などの分野においても、穏やかで淡々としておられるでしょう。むしろ職場など社会的な対人関係での結びつきが強そうです。
近未来は、現在より勉強意欲が増す可能性はあります(やや専門的なものかもしれません)が、現在と比べそう大きな変化はなさそうです。



この女性は、仕事と育児で忙しいが、将来の夢に向けての勉強中。充実してはいるが忙し過ぎて「これで良いのか」とのお気持ちがあるとのことです。
キューブを見ますと、基本的には現在の生活に満足感を感じておられるはずですが、日常生活および仕事部分が水色なので日々のことで手一杯でそちらにかなり思考エネルギーを取られ、将来に向けての計画を立てる&実行するための積極性や意志力が現在はやや弱っています。
勉強内容に愛着を持ち、もっと勉強したいが、そういった楽しみごとになかなか専念できないジレンマが表れています。
また、自分の人生における将来像がまだはっきり見えず、具体的ビジョンを持てないことが、今ひとつ充実感につながらない原因だと思われますので、まずは1度じっくりと、例えば10年、20年後自分がどうなりたいのかのイメージを具体的に考えてみると良いでしょう。

(この分析への作者のコメント)
>なるほど!と思わせられました。
>将来のビジョンは具体的に描けていません。
>漠然としたものとしか思い描けませんから・・・
>10年後・20年後と子供の成長と共に変わるであろう状況を考えながら、
> 夢を具体化して行こうと思います。
>でも、本当に日々一杯一杯でエネルギーの補給が必要かも・・・
>当たっていて驚きました。
>今回のライフシール、いいきっかけになりました。
>ありがとうございました。

書いた人 浜野ゆり : 2005年07月25日 16:50