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進化する遠隔カウンセリング法
2005年07月03日
1年ほど前にある雑誌のネット占いのページで、パソコンにカメラをつけてオンライン上テレビ電話状態にして「対面」鑑定をする、というサイトが紹介されていた。これは占い師とクライアントが双方ともPCとカメラを備えなければならないのでかなり限定されるだろうが面白い試みだと感じていたら、昨年末、リアルタイムで動画も送れる、すなわち事実上の「テレビ電話」携帯が発売されたとの広告を見て、大いに感慨を持った。
現在、通信分野は異例のスピードで進展しており、ADSLも次第に主流になってきている。更に数年以内に、光ファイバーによる電話、テレビ電話が普通になるだろう。そうすれば世界のどこにいても、高い通信費を気にせずやり取りできる。
かつて対面法に限られていた分野、例えば各種カウンセリング、心理療法、占い鑑定といったものも、次第にネットを通じた「対面法」が増えてくるのではなかろうか。精神科の分野でも、これまでも遠方でどうしても来院できない人や引きこもりの人を対象に電話相談やメール相談が行なわれてきたものの、ほそぼそとしたものだった。理由は、電話やメールだとリアルタイムで患者さんの表情や声の抑揚、動作といった総合的な情報を得にくく、診断の正確さにおいてどうしても劣ってしまうからである。だが高機能なテレビ電話があれば、生の対面にはかなわないとはいえ、これまでのデメリットをかなりカバーできるだろう。
つい先日、テレビニュースでの、ある工場の爆発火災において、第一報の映像は携帯の動画(これはビデオだが)によるものであった。撮影者は現場に駆けつけた人(記者か一般人かは不明)で、映像はやや粒子が粗でコマの動きも多少ぎくしゃくしていたものの、決して不快になるほどの見苦しさはない。今後機器の機能が向上していけば、更にこうした携帯画像が「○○速報」とか「とっさの瞬間」といった場面で活躍することだろう。
占いにおいては、クライアントのみでなく、風水における場合などで、クライアントの家や周辺環境を知るためにも、大いに役立つだろう。もちろん現場に行くのが一番だし、そこに立って始めてわかる土地や物件の気というものもあるわけだが、遠方などの理由でどうしても間接的にならざるを得ない場合もある。そのとき、物件の見取り図や周辺地図と併用して、クライアント自身に占い師がリアルタイムで「玄関から見える光景を見せてください」「室内の○○の方位を・・・あ、それは何ですか?」などどやり取りしながら話を進めていけば、かなり正確にその家の雰囲気をつかめるのではないだろうか?
また占い師自身も、今後はグローバルな活躍も可能になるかもしれない。かつて電子メールの普及によって、ライターたちが東京を離れても原稿の授受に困難がなくなったように・・・。光ファイバーによるテレビ電話が一般化すれば、アメリカ・ヨーロッパ・オセアニア等にいながら日本のクライアントを鑑定できるだろう。占い師自身も世界の他の占い師たちと交流できる。何しろ四柱推命にしろ九星気学、紫微斗数、風水にしろ、英語圏で活発な研究がなされ、むしろ日本国内よりも専門的で正確な占者集団が養成されつつあるのだ。
2003年末から天王星が魚座入りし、更に魚座の支配星である海王星も2011年に魚座に入宮するから、今後はますます、空間枠にも時間枠にも縛られない対人交流がメジャーになるだろう。私たちセラピストも、クライアントとの新たな関わり方を模索していくべき時にきているのかもしれない。
(2004年1月)
(2005年8月追記)
今春から、テレビ電話を使って本格的に「対面」鑑定する会社「プロハウス」が出てきました。自宅、外の専用ブースの両方で鑑定を受けることができます。
同時に、占い師も募集中です。
書いた人 浜野ゆり : 2005年07月03日 09:46
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