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擬似認知症?
2005年06月24日
超高齢化社会に突入しつつある現在、認知症(痴呆症)への取り組みがさまざまな分野で本格化してきています。
特に患者さん本人やその家族の発言・運動記事、自伝などが取り上げられることがとても増えました。
中でも若年性・家族性のアルツハイマー病に関しては、病気の進行が働き盛りの人に起こるため、一層深刻です。
しかし最近ではこれとは別に、あまりにも頭を使わな過ぎて記憶力や思考力が低下する人が、主に若者の間に増えてきたとする意見があり、その記事(2001年8月14日 日本経済新聞)を読んでとても考えさせられました。
記事によるとこの数年で20-30代の患者が増え、MRIなどで脳を調べても異常なし。しかし数日前に覚えたはずのことをすっかり忘れてしまうなどの健忘症状あるとのこと。今のところ原因は不明だが、その行動には幾つかの特徴があり、全般的に(対面での)対人交流が極端に少ない生活を送っているとのことです。
行動の特徴は「漢字やかな文字を使わずカタカナだけで書く」「おつりの計算を嫌い、お札で支払う」「ワンパターンの生活しかしない」など。
もちろん本格的な認知症とは違うので、日常的に適度な刺激を受けられるような生活改善をすれば回復可能なのですが、長期間放置すれば将来認知症になる可能性は高い、とのこと。
車椅子生活を数ヶ月以上していると脚の筋肉がやせ細ったり、子供が例えば海賊ごっこということで数週間以上片目を眼帯で覆っていると(もともと健康な目であっても)弱視になることがあるように、ヒトの諸機能は「使わなければ衰える」のであり、それは頭も同じ、ということなのですね。
この「若年性健忘症」の予防法として、次の3点が挙げられています。
・1日に3人以上の他人(家族や友人などの親しい人以外)と話す
・毎日文章を書く(ワープロやパソコンではなく、紙とペンで)
・毎日20分間、よく知らない場所を歩く
皆さんは日々の生活刺激、どの程度受けていますか?
書いた人 浜野ゆり : 2005年06月24日 10:45
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