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食べ開運
2005年04月27日
普段私たちは何となく、あるいは時間的制限や好みに従って食事することが多いと思いますが、それが自分にどのように影響しているか、どの程度意識しているでしょうか?
英語で"You are what you eat(何を食べるかであなたは決まる)"という表現があります。ここ数十年、これまでにないほど健康が国民的関心事になってきているとはいえ、食べ方で健康運のみならず生活全般の運気を左右するとは、大概の人は思わないことでしょう。
しかし中国の陰陽五行の考えによれば万物は木・火・土・金・水の5つの要素で構成されており、人体もその例外ではありません。この五行のバランスが取れているほど健康であり、運気も上がり、アンバランスだとその逆の効果となります。
人は生まれた年月日時により、どんな五行の組み合わせかが決まります。ほとんどの人は大なり小なりアンバランスです。その内容を正確に知るには四柱推命の個人鑑定を経なければわかりませんが、普段の体質や気質の特徴に注目すれば、「どの五行が過剰、あるいは不足しているか」がある程度見当がつきます。以下に幾つかの例を挙げましょう。
冷え性、頻尿、膀胱炎や腎炎になりやすい人は多くの場合、「水」の過剰です(この時、相対的に「火」が不足する)。こうした人はしばしば、怖がりで、ホラー映画なんてもってのほか、ということが多いもの。
「水」に属する飲食物はまずお酒類、塩味の強いもの。従ってしょうゆ、漬物、味噌汁の食べすぎに注意する必要があります。刺身など生の魚や海草類も含まれます。冷え性の人はこれらのものを日頃から摂り過ぎないようにしましょう。
高血圧、狭心症や不整脈をきたしやすい人は「火」の過剰です。「火」は苦味を司るため、ブラックコーヒー、ブラックチョコレート、にがうり(ゴーヤ)といった苦いものは控えめに。香草類は一般には「金」とされますが、唐辛子は「火」と思った方が良いでしょう。唐辛子の成分は発汗作用や抹消循環促進作用、代謝増進作用があり、こうした作用は血液循環を管轄する「火」のものだからです。
些細なことでイライラしやすい、怒りっぽい人は「木」の過剰が考えられます。木行に属するのは緑の葉野菜、竹の子、緑の豆(空豆、えんどう豆、枝豆など)、果物特に柑橘類です。酢の物もしかり。たとえ「健康にいい」といわれていても、こういう人たちは青汁とかサワー系ドリンク(黒酢ドリンクやハチミツレモンなど)は摂り過ぎないようにしましょう。
頭でっかちで、念入り・慎重に考え抜くのになかなか行動に移せなかったり、自分では普通と思っているのに他の人たちから「反応が鈍い」「何考えているのかわからない」「動きがトロい」といわれる人は、それが生活に支障が出るほどならば「土」の過剰です。土行は甘味、穀類、芋類、カボチャに代表されます。食事の変わりにお菓子やジュースを摂るような生活は(他のタイプの人たち以上に)有害に働きやすいでしょう。
「金」過剰の人は涙もろく、センチメンタルになりやすいとされます。金行に属するのは香草類、例えばワサビ・カラシ・ネギ・ショウガ・ニンニク・シソ、それにコショウなどです。いわゆる「ツン!」とくるものです。金行過剰の人は、ハーブ・スパイス類は控えめにしましょう。
以上、過剰な五行ごとに控えるべき飲食物を述べましたが、これらはむろん一つの目安であり、正確には個人の生年月日時と共に、実際の診察が必要なのはいうまでもありません。
例えば最近増えている「キレやすい子供・若者」の食生活は菓子やジュース、つまり砂糖摂取過剰だといわれています。これにより急速な血糖の上昇→急な低血糖状態を作り出し、その結果イライラ、無気力をきたすという仕組みです。常に東洋(医学/占術)と西洋医学の両面から見ることも忘れないようにしましょう。
ここまでは「この五行が過剰な時は、こういう物を避けましょう」という話でしたが、次回は更に積極的に「逆に、このタイプの人は何を多く食べるべきか?」をお話ししましょう。
書いた人 浜野ゆり : 2005年04月27日 21:08
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