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カリウムの摂り方。西洋医学的見地と、東洋医学/東洋占術的見地から
2005年04月14日
昨夜のNHKテレビ「ためしてガッテン」で、ミネラルの1つであるカリウム特集をしていました。この4月から厚生労働省による5年ぶりの「国民栄養所要量」の改定を受けてのものです。
従来カリウムは1日所要量2000mgとされ、これは普通の食生活でまかなわれるものであったため、これまで健康特集であまり取り上げられることはなかったのが、今回3500mgとなり、いかに充分摂るか、そして何故そんなに摂らなければならないのかを丁寧に教えていました。
もともとカリウムとナトリウムは、特に心臓のポンプ機能に非常に重要なものであり、これらのミネラルが過不足になると不整脈を起こし、心停止にも至ります。
ところが現代の食生活では塩分が非常に多いためナトリウム過剰になりがち。カリウムは多く摂りすぎても、腎臓病などでない限り自動的に排出されるのですがナトリウムはそうはいかず、排出するにはカリウムとセットでないと上手くいかないのです。
そこで(もちろん塩分控えめにする努力は必要ですが)せめてカリウムを多く摂ってナトリウムの排出を促そう、というのが今回の番組テーマ。
カリウムが豊富な食べ物はほうれん草などの緑黄色葉野菜、トマト、イモ類(ジャガイモ、サトイモなど)、そして海草(特に昆布、ひじき)ということで、それらのレシピを紹介していました。
さて、ここまでは科学的、西洋医学的立場からの説明ですが、これは東洋占術的にも説明がつくことなのです。
一般に東洋医学(漢方、鍼灸)と東洋占術(四柱推命など)は、陰陽五行という共通の理論に基づいています。違うのは前者が実際に診察してその人の体質を判断するのに対し、四柱推命は生まれた年月日時によって判断することです。
五行というのは「木・火・土・金・水」で、この5つの要素で万物が成り立っていると考えます。
ほとんどの人はこの五行に大なり小なり過不足があり、このアンバランスを補正することによって病を避け健康運を上げることができると考えます。
例えば「塩分摂りすぎ」とは五行でいえば「水行過剰」であり、これを上手く排出するには「木行」を充分摂ることが必要です。
木行の食べ物といえば野菜、特に緑の濃いもの、酸味のあるもの。従って葉野菜をはじめとする緑黄色野菜やトマトなどの酸味のあるもの、となります。また酸味といえば柑橘類。科学的にも柑橘類はカリウムが豊富で、ナトリウムの排出に効率的なのです。
なお海草は水行、イモ類は土行で、ガッテンの番組とは違っているわけですが、典型的なカリウム源という意味で、「過剰な水行は木行によって排出し、弱める」という知恵は確かに理にかなっているものなのです。
今回は「過剰な水行」の巻でしたが、これはどの五行の過不足にも応用できます。
一般向けの公衆衛生に基づいた健康作り教育はもちろん基礎知識としてとても重要ですが、体質は一人一人異なることを考えれば、個別の五行の過不足調整法も知り、毎日の食生活や行動習慣に取り入れれば、一層の健康増進に役立つことでしょう。
なお、五行それぞれの食べ物をはじめとする象意は、リンクにある「Yuli's Room」の「五行象意まとめ」に一覧がありますので、興味のある方はご参考に。
書いた人 浜野ゆり : 2005年04月14日 21:01
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